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学校を卒業する方や、転職を考えている方の中には、音楽の道へ進もうと決心した方、決めかねている方がいらっしゃると思います。音楽を勉強した先に、本当に仕事はあるのでしょうか。どんなことを勉強すれば、音楽を仕事にすることができるのでしょうか。
実際に音楽大学へ行ってみて感じたことは、音楽を学ぶ術は時間の限りたっぷりと教えてくれ、そういった場は多く存在するということです。しかし、音楽を仕事にする術は誰一人語ってくれていません。
音楽を仕事にするためには何が必要なのでしょうか。ここでは、それを解き明かすために必要な議論の一つ、仕事がくる音楽家とこない音楽家の違いについて解説いたします。

大切なことは音楽の実力よりもマナー

昨今、動画サイトでは音楽のノウハウがあふれ、ソフトウェアは更に安価に高品質なものが豊富に出回っています。今は誰もが、お金をかけなくても音楽を簡単に始めることができる時代です。
早い人では、1ヶ月で無の状態からプロ顔負けのクオリティの音楽を生み出すことも出来るようになっています。

インターネット上では、高クオリティな著作権フリー音源が出回り、「音楽を作れる」だけでは全く取り柄にはなりません。

「仕事が来る音楽家」は、音楽に対してのプロ意識はもちろんの事、大前提としてビジネスマナーが備わっている人が大半を占めています。
テレビなどで、クールに決めているアーティストでさえ、プロデューサーさんや監督さんの前では、しっかりと挨拶をして、要望にはしっかりと答えて、とても好印象に仕事をこなしていらっしゃるのです。

最低限、以下の内容を守りましょう。

約束を必ず守る

相手のことを想った行動を常にとる

さいごに、素敵な音楽であること

音楽は目に見えない

音楽は目に見えません。だからこそまずは、人としての信頼を得ることが必要です。音楽の知識やクオリティは、ここでは問題ではありません。信頼を得て、やっとあなたの音楽の知識を見てくれるのです。

約束を必ず守る人間であること

納期ギリギリに提出する方と何人も遭遇したことがあります。これは絶対のタブーです。

仕事として音楽を提供するためには、100回依頼が来たら、100回確実に約束を守る必要があります。

そのためには、必ず予備日を自身で設定しましょう。

制作日数の1.2倍~1.5倍で設けると、信頼がぐっと向上します。

相手のことを想った行動を常にとること

万が一納期が遅れそうな場合は、わかった時点で先方へ相談しましょう。

ギリギリではいけません。1週間を切って、「間に合わない」と感じた場合は、先読みが甘いということを意味します。

すてきな音楽であること

音楽の評価方法は人それぞれです。その上で、商業音楽をの中でいい作品であろうとするならば、評価を急がないことが大切です。

自分と一緒に仕事をした相手は、その音楽をつくり上げた過程も含めて、その人の作品を評価します。そしてプロデューサーは、評価が高ければ、その先にいるお客様へ必死になって、その作品の魅力を伝えようとしてくれるはずです。

仕事を進める上で大切なこと。それは目の前の人が気に入ってくれる音楽をまず提供することです。

もし、それが難しいのであれば、きっとその相手と自分の感性があっていないということだと思います。その人と無理に仕事をしようとすると、きっと「いい音楽」は誕生しません。

どれだけ活動しても、いい音楽が作れていないとかんじるのであれば、その音楽は誰のために作っているのか、一度ゆっくりと考えてみてください。

人のためを思って作ることが仕事を続ける方法

この考え方が少し違うだけで、いざ業界へ足を踏み入れると、仕事が全く続かないということになってしまいます。このことは、音楽大学では教えてくれはしません。どこかで、知っておく必要がある事柄なのです。

相手のための音楽をつくりたいと思った時、あなたにとって音楽を仕事にすることはとてもあっている道だと思います。まずは、目の前の方のために全力で音楽を作ってみてください。そうしたらその先にいるお客様にそれを伝えに行ってくれるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
人のための音楽が世界に少しでも広がることを願って、この記事を終わりにしたいと思います。

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