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皆さん、こんにちは!

音楽の基礎基本となる「楽典」。音符の種類から音程、速度記号など、楽譜を見て演奏する上で必要不可欠な情報を知るのに大切なものですが、「どの教材が良いの?」というあなたのためにとっておきの一冊をご紹介しましょう!

今記事では

今記事ライターがイチオシの、楽典の基礎基本となる教材を1冊だけご紹介します!

新総合音楽講座1【楽典】

わたしのイチオシは、ヤマハ音楽振興会から出版されている「新総合音楽講座1 楽典」という本です。

「新総合音楽講座1 楽典」表紙

この本は、「新総合音楽講座」という教材シリーズの第1巻にあたるもので(なので、本のタイトルに『1』と付いています)、他には「ソルフェージュ」、「楽式」、「コード進行法」、「和声法」など全9巻から成っています。下にシリーズ一覧を載せておきますので、興味のある方は他の巻もチェックしてみてくださいね。

新総合音楽講座

  1. 楽典
  2. ソルフェージュ
  3. 複旋律作法
  4. 楽式
  5. コード進行法
  6. 伴奏づけ
  7. 和声法
  8. 管弦楽法概論
  9. 合唱編作

「1.楽典」は、楽譜(五線譜)の読み方に始まり、音程、スケール、和音など、読譜に欠かせない基本的なものを実際の楽譜を例にとりながら解説してくれています。

さらに、少しだけ踏み込んで、ポップスでよく使うビート・リズムなどの知識も巻末に数ページほど書かれているので、ちょっとお得に感じるかもしれません。

どのような人にオススメ?

では、この本はどういった人にオススメなのかというと、大きく分けて以下の3つに分けられます。

  • 楽譜が全く読めない人
  • 楽典を1から勉強し直したい人
  • 音大受験を目指している人

どうでしょう?これだけ見ても、幅広い方々が使える本だということがわかると思います。

それでは、この本の特徴を少しご紹介しましょう。

この本の特徴

楽譜が全く読めなくても理解しやすい

この本の特徴は、楽譜についての基本的なことから丁寧に書かれていることです。具体的に言えば、始めのページでは五線譜の「五線」についてや、音部記号(ト音記号などのことです)の種類と使い分けについてを紹介しています。それから、五線譜の書き方、音名、音符の種類…というように解説が続いていきます。

つまり、楽譜というものを初めて見る人にまず押さえておいて欲しいところから解説してくれているのです。そのため、楽譜が全く読めない方でも安心して使うことができます。

譜例がとにかく多くてわかりやすい

これはどの楽典の教材でも当てはまることかもしれませんが、この本に関しては1項目あたりの譜例の数が多いのです。

例えば、「拍子の種類」について解説している箇所を見ると、「3拍子」の譜例としてタイプの異なる曲を3曲ほど載せてくれているんです!しかも1曲につきだいたい8小節ほど抜き出されており、おまけに作曲者と曲名まで丁寧に付されているのですから、こんなに親切な譜例は他に見たことがありません(笑)

「拍子の種類」のページのレイアウト。
譜例はそれぞれおよそ8小節ずつ引用され、作曲者と曲名も記載されている

各章の末頁に練習問題が付いている

さらに、楽典の知識を頭に詰め込むだけではなく、実際に問題を解いて理解を深めるために、各章の末頁に練習問題が少しついています。もちろん解答も載っていますので、自分がどこまで理解できたかが把握できるのも特徴のひとつです。

ポップスの知識まで書いてあるのにサイズ感が絶妙

もうひとつの特徴として、本のサイズがB5(見開きでB4になります)なので、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良い大きさです。

前述の通り、1項目ごとにほとんど付されている大量の譜例やポップスの知識まで書いてあるため、ページ数がとんでもないことになりそうですが、本の総ページ数はおよそ130ページ厚さはなんと1センチ以下!!楽典の本と思えないほどスリムなのです。なので、B5サイズの書類が入るバッグに入れて楽々と持ち運びできますよ。

楽典をもう1度おさらいしたい人や、音大受験にも最適

実は、わたし自身、音大を受験するときにこの本に大変お世話になった1人なのです。というのも、音大を受験する上で必須科目だったのが「楽典」だったからです。

小さい頃に教わった楽典の知識を、理解できなかったところがあった

ここからは少しわたし自身の話になりますが、幼少よりお世話になっていたヤマハ音楽教室でピアノやエレクトーンを学びながら、カリキュラムの一環として「楽典」を少しずつ教わりました。

今だから言えることなのですが、当時まだ小学生だったわたしには、理解できたところとそうでないところがありました。それでも、演奏するのに必要な最低限の知識だと思って、なんとかついていったという感じでした。

「こういうことだったのか!」と再認識できた

やがて音大を受験すると決めたわたしは、演奏の試験以外に「楽典」の試験があることを知りました。

そこで、楽典をもう1度勉強し直そうと書店に立ち寄ったところ、偶然この本を目にしたのです。

パラパラとめくった時にまず感じたのは、前述の通り譜例などが多くて思ったよりも見やすかったこと、そして、各章の末頁に練習問題が付いていたことでした。

これは勉強するのに良いかもしれないと思い、買うことにしたのです。

この本で勉強していくうちに、幼少期のわたしが特に難しいと感じていた音程の考え方などが「そういうことだったのか!」とわかるようになると同時に、今まで覚えていた知識を間違って覚えていたことがわかり、覚え直すことができたので、この本を買ってとても良かったと思っています。

受験後も、音大卒業後も、ずっと使える!

また、音大を卒業して8年ほど経った現在でも、楽典について「あれ、ここどうだったっけ?」と思うことがたまにあるので(笑)、その時にこの本をこっそりめくって確かめているほど、ずっとそばに置いておきたい一冊になっています!

まとめ

さて、「新総合音楽講座1 楽典」のご紹介、いかがでしたか?

もうこれだけ勉強すれば音楽や楽譜の知識はマスターできます✊✨

この本以外にも楽典の本はたくさんありますし、1人1人に合う教材も違ってくるのですが、少しでも参考になれば嬉しいです。

普段の音楽の勉強のお供に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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