昨今、動画サイトでは音楽のノウハウがあふれ、ソフトウェアは更に安価に高品質なものが豊富に出回っています。今は誰もが、お金をかけなくても音楽を簡単に始めることができる時代です。
では、プロとして必要な能力とは何なのでしょうか。音楽を仕事にする方法の一つをここでご紹介いたします。
もくじ
プロとは信頼だ
音楽の知識や作品のすばらしさは、仕事をする上で一番なことではありません。プロと名乗るからには、まずは相手から信頼を得て、それを一生涯守り抜く必要があります。
そのためにはまず、「納期」を守る必要があります。その方法をこれから解説いたします。
納期を守る方法
納期ギリギリに完成させない
納期ギリギリに提出する方と何人も遭遇したことがあります。これは絶対のタブーです。
仕事として音楽を提供するためには、100回依頼が来たら、100回確実に約束を守る必要があります。
まず、そのことを心に刻み込みましょう。
予備日を設定する
約束を守るためにも、少しスキルが必要です。
「予備日」を自身で設定しましょう。先方へ言っても言わなくても構いません。
早く渡してあげたいという気持ちもわかります。でも、約束を守る方が絶対です。
規模にもよりますが、制作日数の1.2~1.5倍ほどの日数を設けると、制作に余裕が生まれ、信頼がぐっと向上します。
最低限必要なところから制作を始める
せっかく納期を多めに設定しても、こだわりすぎて結局間に合わなかった…なんてこともあるかもしれません。 芸術作品は、いくらでも時間をかけることができてしまうものです。
まず最低限必要なところから手を付けましょう。
余った時間で許す限りのこだわりを注ぎ込むと、自身も時間いっぱいかけることができたと、納得して提出することができるはずです。
相手のことを第一に考える
それでも万が一、納期が遅れそうな場合は、わかった時点で先方へ相談しましょう。
納期延長の相談は、時間に余裕を持って行うことが最も大切です。
たとえば、納期の前日に送らせてもらいたいと連絡したら、先方はどうなるでしょうか。 多方面へ調整の連絡を慌ててしたり、もしかしたら先方も余裕を持てず、仕事で眠れなくなってしまうかもしれません。
自身の恥よりも、先方の負担をできる限り減らす努力を常にしてあげることが大切です。
制作前に先読みをする
制作する前に、できる限りスケジューリングしましょう。
いつ、なにをするか。細かければ細かいほど、有効です。考えすぎということには決してなりません。スケジュールをまとめるために、1日2日かけても構いません。
この行動をとるか取らないかで、作品自体の質にも大きく影響します。
もし1週間を切って、「間に合わない」と初めて感じることがある場合は、先読みが甘い可能性があります。スケジュールをさらにしっかりと立てましょう。
音楽は目には見えない
音楽は目には見えません。だからこそまずは、自身の日々の行動で、先方から信頼を得ることが必要です。音楽の知識やクオリティは、その次に大切です。信頼を得て、やっとあなたの音楽に耳を傾けてくれるのです。
逆に言えば、自分なりの音楽を作れるようになって、ビジネスマナーもしっかりと身に着けたら、すぐにでもプロとして営業に出かけることができます。
努力して身に着けた音楽スキルを、さっそく仕事としてつかえるように、営業に出かけてみてはいかがですか?
素敵なビジネスマナーと、素敵な音楽を提供して、リピーターであふれるような素敵な音楽家になってください♪